絵画・美術作品の運搬・運送

美術品の輸送の場合、引越しと同じようにお客様が同乗されて行き、個展の会場や、展覧会の出品受付までの運搬をお手伝いするところまで、というのがほとんどです。

お客様が同行されず、こちらで出品手続きまでやらせていただくことも出来ますが、別途手数料をいただきますので、お見積り依頼時にその旨お知らせください。

ただしその場合、一人で持ち運びが出来る大きさの作品に限ります。

※運送の際、当方でお持ちするのはクッション材としての毛布やパッド、古ダンボールのみです。絵画や美術作品の表面保護の梱包はお客様の方で済ませておいてください。

上の写真は美大の学生さんの依頼で大学からご自宅までの絵画運送でしたが、当日引取に伺うと、たった今まで描いていて、まだ乾いてないとのこと。。

絵はけっこう多く運んでいますが、こういったケースはこの一度だけでした。

絵を運ぶ時は、通常は立てて積みます。（荷台側面：幅１９５cm×高さ１８０cm）
未梱包の場合はお客様に確認して毛布などを掛けて、絵の表面と他の絵やロープが直接当たらないようにして、倒れないように軽く固定します。

しかしこの時は表面がまさに「ペンキ塗りたて」状態。。（ペンキじゃないですが・・・）しかも３枚。
立てても固定のしようがないな・・・と、しばらく考え、写真のように積みました。

幌の梁にロープを２本張り、その上に絵を寝かせ。それを上段、中段。
下段は資材の毛布などをベッドのように並べて、その上に絵を寝かせ。
最後は引越しなどと同じように、大きな紙板で手前から３枚の絵を押さえるように固定。
これで何とか無事に運ぶことが出来ました。

長いロープは４本しか持ってませんでしたので、本当に３枚でぎりぎりでした。
我ながら「ナイスアイデア！」と思った運送でした。